
更に、注入液を製作する全自動プラントの計量器、流量計他も併せる事によって高品質な地中連続壁を構築します。
●山留壁工
従来からの仮設山留工において、全国で多数の実績があります。
最近では、より高止水性、より高精度の地中連続壁を目的として、ポンプ場、下水処理場などで多く採用されています。
現場の写真で、芯材の高精度をご確認下さい。
また、最近では工期、工費の削減および、用地買収の削減等を目的に、(山留め+擁壁)の特殊芯材で山留めを構築する本設山留工が採用され始めました。
特殊芯材には、Ns-Box、PCパネル、PC矢板などがあります。
●遮水壁工
従来、河川浸透水などの基盤漏水対策のほとんどは、洪水時の浸透路長を求めて鋼矢板長さを決定~打設する方法と、堤防下の不透水層まで鋼矢板の先端を嵌入させる方法が実施されてきました。TRD工法による遮水壁は、従来工法での施工が困難と思われる硬い地盤や、不透水層への嵌入が難しい場合。または、市街地等での被圧水対策や振動騒音対策などとして採用されています。
施工実績としては、日本では、北海道富良野川~広島県猿猴川まで
海外では、米国、中国など、多数の実績があります。
遮水壁の施工事例
【TRD-Ⅰ型】 (左)北海道富良野川 (中,右)宮城県阿武隈川
【TRD-Ⅱ型】 (左)山形県最上川※官公庁で初の遮水壁工事 (右)山形県竜山川
【TRD-Ⅲ型】 (左,中)愛知県矢作川 (右)広島県猿猴川
※被圧水による地盤沈下対策として採用
【海外事業】 (左)中国天津市※技術指導 (中,右)米国テキサス州
●汚染拡散防止壁工
不適正と定められた原地盤をベントナイト・セメント系固化材を用い、現地混合撹拌・造成されたソイルセメント壁によって土壌汚染物質を封じ込め、汚染拡散を防止する地中連続壁を構築します。
TRD工法は従来工法に比べ、土質、地盤の硬軟に影響されず、TRD壁体の特性である上下全層が均一な品質、且つ接続部の少ない連続的な遮水性能の壁を、ニーズにあった強度で確実に構築します。
施工実績として、全国の最終処分地や民間地などで多数の実績があります。
それら全てで、透水係数1×10-7~10-9cm/sオーダーの不透水壁が確認されています。
汚染拡散防止壁の施工事例
【TRD-Ⅲ型】 徳島県 海部郡最終処分場
土質はほぼ泥岩でしたが、上層部は風化が進み、
亀裂面が多いため、不透水層と認められる新鮮な岩
質までTRD壁を構築しました。
新鮮な岩質部の比重は、2.68~2.75
一軸圧縮強さは、25~85N/mm2
TRD壁の一軸圧縮強さは、よく締まった土以上とし
て qa=0.5N/mm2、透水係数はk=1×10-6cm/sを
設計基準値としてTRD壁を構築しました。
●地中斜め控え護岸工
河川をとりまく環境保護の観点か
ら、近年、積極的に採用されている
「より自然に近い、多自然型護岸工
法」の一つとして、TRD工法を用い
た控え護岸があります。
斜め控え護岸工は、河岸に沿っ
て地中に連続した傾斜壁を構築す
るものです。 これにより、自然の
河岸にまったく手を加えることなく、
地中に浸食を食い止める控え護岸
が構築できます。
更に、河川側の仮締切りが不要
となりますので、通年の施工が可能となり、河川の汚濁も発生しません。
お客様から聞かれる欠点は、完成時の景観が着工前とまったく変わらず、見た目では施工をしたのか?していないのか?判らない点です。
施工実績として、北海道石狩川~大分県七瀬川まで、多数の実績があります。
地中斜め控え護岸工の施工事例
【TRD-Ⅰ型斜め45°仕様】 岡山県百間川 ※qa=5.0N/mm2の高強度ソイルセメント壁
【TRD-Ⅰ型斜め35°仕様】 大阪府大和川 ※曲線施工
【斜め30°仕様】 高知県仁淀川 【斜め45°仕様】 大分県七瀬川